ギャングエイジってご存知ですか?実は私はこの言葉を何となく聞いたことはあったものの、この間まで詳しく知りませんでした。
小学3年生の長男の小学校の保護者会で男児のトラブルの話しになった際に担任の先生が「この時期からの特に男の子はギャングエイジと呼ばれる時期に入りますので。」と話したことで、調べたり、先輩ママに聞いたりするようになりました。
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ギャングエイジとは何?ギャングの意味は?
ギャングというと私の中では悪いことしか想像できません。渋谷のギャングとか六本木のギャングとか。笑
けれど、ギャングエイジのギャングは決して悪い言葉ではなくギャング=仲間のことです。
ギャングエイジの時期は?
ギャングエイジとは小学校3年生か4年生くらいから高学年までの子供が自立していく期間のことを言います。ただ、この期間は個々により変わるので、必ず中学年から始まって高学年で終わるものではありません。
小学2年生くらいまでは、「保育園が一緒だった」「幼稚園が一緒だった」「家が昔から近所で」「親同士が仲良しで」…などの理由で集まって遊んでいたのが、小学3年生頃からは自分から気の合う仲間を見つけて遊ぶ年代に入っていきます。
長男の場合、「保育園から仲良しで気の合う友達」は特別な友達のように見えます。素で付き合える、とても良い関係!
ただ、そんな長男でも保育園で仲の良かった友達とばかり遊んでいた低学年の時よりも、小学校で出会った色々な友達と遊ぶようになりました。
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ギャングエイジの特徴
- 親と行動を共にするよりその仲間と一緒にいることを優先する
- 仲間内での役割やルールが決まっている
- 結束力が強い(仲間はずれをする)
- 親に嘘をつくことが増える
親と行動を共にするよりその仲間と一緒にいることを優先する
子供はどんどん自立が進み、親と行動を共にするより仲間と一緒にいることを優先するようになります。少しずつ子どもの行動がわかりにくくなる年代です。
長男もこれまでは親子で過ごしていた休みの時間も、学校で友達と約束をしてきて遊びに行ってしまうことが増えています。
仲間内での役割やルールが決まっている
仲間内では役割やルールが決まっていたりして結束力が強く、親や他の友達はともすれば入りづらい雰囲気も感じるようになります。仲間と一緒だと調子に乗って気持ちが大きくなることもあります。
長男は仲間内でそれぞれ会長・社長・部長・課長・係長・平 と分けて、名前じゃなくて役職で読んだりして遊んでいるみたい。会長が平の友達にキツくあたるといった感じではなく、演じることをそれぞれ楽しんでいる様子です。ルールも決められています。大人にとってはよく分からない遊びですが、こども達にとっては仲間内の楽しい遊びのようです。
結束力が強い(仲間はずれをする)
結束力がつよいがゆえに他の子を受け入れられなくなり、仲間はずれをすることも増えます。
長男のクラスでもどこの仲間にも入れてもらえない子がいるようです。仲間はずれはよくない!と注意したところ、「僕がよくても△△は絶対に嫌がるから入れられない」なんて返ってきました。仲間全員の許可を得ないといけないなど、結束力が強いことで仲間外れを生んでいます。
親に嘘をつくことが増える
嘘やずる賢さが表れてくるのも丁度この時期。平気で親に嘘をついたりするようになります。
長男の場合、学校での出来事を全ては話さなくなっています。質問したときに、正直に話すとマズイと思っていることは「知らない」「覚えてない」でやり過ごそうとします。長男は嘘が下手です。嘘で上手に返せないと分かっているので「知らない」「覚えてない」で逃げます。
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ギャングエイジは男の子だけ?女の子にはないの?
長男の担任の先生は「この時期からの特に男の子はギャングエイジと呼ばれる時期に入りますので。」と話しましたが、ギャングエイジは女の子にも十分当てはまります。
女の子の場合、結束力の強さに特に現れます。
女の子同士の仲間はずれ
女の子はよく仲間内で交換日記をします。その仲間に入りたくても、誰でも入れてもらえるわけではありません。なかなか他者をよせつけず、また、今まで仲良くしていたのにある日を境に仲間から外された…なんてこともあります。
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ギャングエイジへの対応
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- 口出しし過ぎず見守る
- 子供の意見をきちんと聞く
- 親が間違った時は謝る
口出しし過ぎず見守る
ギャングエイジは心配なことばかり!子供を心配して、ついついあれこれと口を出したくなりますが、ぐっと我慢です。
子供は親に守られていた環境から自ら飛び出して、自分の仲間の中で一生懸命に修行しています。
ギャングエイジは大切な成長過程
いくら仲良しだといっても自分の思い通りにならなくてイライラしたり、時には喧嘩をすることもあるでしょう。そんな中でも、自分の感情をコントロールしたり、喧嘩をすれば仲直りをしたり、友達が喧嘩を始めたら仲裁したりしながら、成長していきます。
人間関係でのもめ事は大人になってもあります。子供の頃にこういった経験を積むことで集団生活に適応し他人との関わり方を学び、将来の生きていくためのスキルを自然と身に着けられます。子供にとってギャングエイジの時期は大切な成長過程なのです。
子供の安全には注意を払い、仲間はずれなど目に余る行動は注意しますが、気にかけつつ口出しをするのはぐっと我慢!
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子供の意見をきちんと聞く
今まで親の意見に従ってきた子供もだんだんと自分の意見を言ってくる機会が増えます。そんなときは大人の意見を押し付けるのではなく、まずはしっかりと子供の意見を聞いてみましょう。
つい大きな声で頭ごなしに怒ってしまうこともあるでしょう。低学年のうちは「シュン」となっていたのに、子供は成長していくうちに納得できないことには耳を傾けません。大きな声で怒ることでさらに反抗的になることもあります。
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親が間違った時は謝る
時には子供に自分の間違いを指摘されるときがあります。そんな時は親であってもきちんと謝りましょう!
子供が成長すると色々なことがごまかせなくなります。時には生意気な口調で親の間違いを指摘してきて腹の立つこともあります。けれど、間違いを認めて謝ることで「自分が悪い時は謝る」「間違いは素直に認める」ことを教えることが出来ます。
ギャングエイジが減っている?
最近は、ギャングエイジの子供が減っているのでは?なんて言われています。たしかに、長男のまわりでみてみると学校でのギャングエイジぶりには悩まされているものの、帰宅したあとは習い事で忙しくてそれどころではないことが多いです。
最近の小学生は忙しい
最近の小学生は忙しいです。長男も習い事の全くない日はないので、習い事と習い事の間や習い事に行くまでの時間など時間が限られています。周りをみてみると長男と同じような子やそれ以上に時間のないお子さんもいます。
放課後に特定の友達(仲間)と放課後に遊ぶ時間があまりありません。ギャングエイジが減っているはなく、友達と放課後に遊ぶ時間が減っているのです。
遊ぶ時間のない中での時間の過ごし方
ギャングエイジは子供にとって大切な成長過程だと思うと、放課後遊びのない子供が心配になりますよね。
長男の場合、家のすぐ近くに子供がたくさん遊びにくる公園があるので、遊びに行けば仲の良い友達がいたりして一緒に遊んでいます。また、公園が近いのでお友達が家に遊びに誘いに来ることもあります。遊べる時間は少ないなりの付き合い方を見つけています。
もし、放課後は習いごとか家で一人でゲーム…のような生活をしているなら、空いている少しの時間だけでも外で遊ぶように声をかけましょう。
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ただし、性格的に公園などに一人で遊びにいくことが出来ない子もいます。そんな時はお子さんと楽しいお話しをするのも良いですね♪
まとめ
小学3年生頃になると、勉強以外でも色々と悩ませられることが増えます。ついつい疲れて子供に八つ当たりのように怒ってしまうこともあるのではないでしょうか。
先輩ママである姉によるとこれからもっともっと悩むことが増えるとか!悩みや怒りをおさえる修行の日は続くようです。一旦深呼吸しましょ♪
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