サッカー推薦でも勉強は必要?スポーツクラスに入って感じたリアル

サッカー推薦でスポーツクラスへ進学した場合の勉強や高校生活のリアルを紹介するアイキャッチ画像

サッカー推薦で高校に進学する際、「スポーツクラスって実際どんな雰囲気なんだろう」「勉強はどれくらい必要なの?」と気になる方も多いと思います。
わが家も入学前は、「サッカー中心の生活になるのかな」「周りはどれくらい勉強するんだろう」と、不安や疑問を感じていました。

実際に入ってみると、想像していた通りだったこともあれば、想像以上だったこともあります。

この記事では、スポーツクラスに入って感じた勉強面のリアルや、わが家で意識していることについてお伝えしていきます。

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息子の中学校時代の成績は、一番良かった時で平均3.7。それ以外は、ほぼオール3でした。

サッカー推薦で高校に進学すると勉強はどうなる?

高校のスポーツクラスは、普通科と比べて極端に授業数が少ないわけではありません。
卒業には必要な単位数があるため、最低限の授業はしっかりあります。

ただ、実際に入ってみると、普通科とはかなり違う生活でした。

スポーツ実技の授業が多い

普通科と比べると、国語・数学・英語などの主要3教科以外の勉強系授業は少なめで、体育・スポーツ実技・スポーツ系の授業が多いです。

そのため、普通科より「机に向かう時間」は少なく感じます。

普通科とは空気感もかなり違う

普通科では、放課後に勉強したり塾へ行ったりする子も多いと思います。
一方で、スポーツクラスは放課後から長時間部活があります。
ときには試合に合わせて、授業が4時間になることも。

息子の高校は校内塾がありますが、部活があるので利用できません。
そもそも校内塾は、スポーツクラス以外の生徒を対象に案内されています。

生活の中心が部活になるため、「勉強を頑張る空気」というより、「部活を頑張る空気」の方が強いです。

想像以上に勉強しない子も多かった

息子の高校では、スポーツクラスの中でも、競技中心のクラスと進学を意識したクラスに分かれています。
ですが、どちらのクラスでも、あまり勉強をしない子が多いです。
また、中学生時代からほとんど勉強をしてこなかったまま入学している子もいるようで、入学時点で授業についていくのが大変な子もいるそうです。

息子は、寮の友達から勉強を教えてほしいと言われた際、「かなり初歩的な内容で驚いた」と話していました。

とはいえ、そんな話をしている息子自身も、普通科に入れば成績は下位だと思います。

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テストの問題が簡単で少ない

息子は、定期テストでも「問題数が少ない」とよく話しています。
難易度もそこまで高くないようで、比較的いい点数がとれています。

そのため、「自分は勉強ができている」と安心してしまう子もいます。
「勉強しなくても、まぁまぁいい成績取れてる」と感じてしまいそうなくらい、点数は取りやすいです。

「勉強しなくていい」ではなく「勉強する時間が少ない」

スポーツクラスというと、「勉強をしなくてもいい」と思われることもあるかもしれません。
ですが実際には、「勉強をやろうと思っても時間が足りない」という方が近いようです。

息子の在籍しているサッカー部は週に6日活動があります。
練習後は自主練をした後に帰宅し、寮で筋トレやストレッチ、洗濯もあります。
さらに、寮の食事だけでは足りないため、自分で追加で料理をすることもあります。

そのため、夜はかなり疲れていて、勉強時間を確保するだけでも大変。
僅かな時間でもコツコツと勉強しようと意識しなければ、試験前以外は勉強しない生活になってしまいます。

サッカー推薦でも大学進学では勉強が必要になる

サッカー推薦で高校進学した寮生が、夜に勉強している様子のメイン画像
「サッカー推薦で高校に入ったら、大学もそのまま推薦で行ける」と思う方もいるかもしれません。

ですが、実際にはそんなに簡単ではないと思っています。

スポーツクラスから進学する場合、スポーツ推薦・指定校推薦・総合型選抜などがありますが、学校によっては評定平均など一定以上の成績が必要です。
中にはスカウトの目にとまり、良い条件で進学できる子もいますが、それはごく一部。

例えばスポーツ推薦で進学するためには、大学が求める成績を満たしているか、監督から評価されているか、大きな試合に出ていたかなど、さまざまな要素があります。
そのため、「推薦だから安心」というわけではなく、少しでも選択肢を増やすためには勉強も大切だと思っています。

息子が意識していること

スポーツクラスは部活中心の生活になるため、気づけば勉強から離れやすい環境です。
その中で、息子が意識していること、意識するように伝えていることをまとめました。

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息子は大学進学を希望しており、大学でもサッカーを続けたいと言っています。

希望大学を早めに決める

高校1年の3学期頃から、希望大学を調べるように伝えていました。また、「将来どうなりたいのか」「大学でどうしたいのか」は、普段から話すようにしています。

現在は高校2年生ですが、5大学ほどピックアップしています。大学を調べる際には、偏差値だけではなく、自宅から通えるか、サッカー部の戦術、行きたい学部があるかなども見ているようです。

目標意識を高めるために、今年(高2)の夏休みはオープンキャンパスに行こうと思っています。

短時間でも勉強する習慣をつける

週6でサッカーをし、練習後には筋トレやストレッチ、洗濯や食事もあります。
そのため、まとまった勉強時間を確保するのは難しいです。

ですが、高校2年生になり、本人も「やらないとまずい」と感じているようで、短時間でも単語を覚えるなど、少しずつ勉強するようになってきました。

息子は高2になってようやく勉強にも意識が向いてきましたが、高校1年生のときからずっと意識できていたらもっと良かったのにな、と思っています。とはいえ、過ぎた日は後悔しても仕方ないので、受験シーズンに泣くか笑うかは、これからどれだけ本気でサッカーと勉強に向き合えるかだよ!と伝えています。

周りに流されない

スポーツクラスは、「みんな勉強していないから大丈夫」と安心してしまいやすい環境です。
とくに寮生活では、親の目が届かないため、サボろうと思えばいくらでもサボれます。

そのため、「自分より勉強していない子がいる」と下を見て安心するのではなく、上を見て行動するように伝えています。
スポーツクラスは周りの空気に流されやすい環境でもあるため、親としては声をかけ続けるようにしています。

ただ、「流されないようにしよう」と思っていても、気づけば周りの空気に引っ張られてしまうこともあります。

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スポーツクラス内の成績だけで安心しない

スポーツクラスでは、比較的テストの点数を取りやすいこともあり、「これなら大丈夫そう」と安心してしまいがちです。
実際、以前は息子自身も「勉強できてる」と感じていた時期がありました。

しかし、他のサッカー強豪高校に進学した先輩に、「俺はクラスで一番だけど、スポクラの一番なんて全然すごくない」「他の奴が勉強しなさすぎなだけ」と言われ、納得したようです。

クラスの中で上位の成績は一つの安心材料ではあります。けれど安心は禁物!「1位なら安心」ではなく、余裕を持って上位を取れるくらいじゃないと厳しいと思う、と伝えています。

親として感じていること

実際にスポーツクラスへ入ってみて、サッカーに集中できる環境は大きな魅力だと思っています。

その一方で、勉強との向き合い方については、難しさも感じています。
親としては、「このままで大丈夫なのかな」と不安になることも多いです。
寮生活では、親が毎日細かく管理できるわけではありません。細かく言いすぎると、逆に反発してしまうこともあります。

電話がかかってきたら嫌と思われない程度に、必要なことは伝えつつ、最終的には自分で考えさせるようにしていますが、親としてどう関わるかは今も試行錯誤しています。

入学前に知っておきたかったこと

実際にスポーツクラスへ入ってみて、「これ、入学前に知っておきたかった」と感じることもありました。

特に、パンフレットなどに書かれている「文武両道」が、実際にはどうなのかは、もっと詳しく聞いたり調べたりしておけばよかったです。
息子の通う高校は、成績が悪くて部活動に参加できない、ということはないようです。「文武両道」を謳っていますが、実際には、成績が悪い子でも普通に練習へ参加しています。

また、寮の食事の量や内容ももっと確認しておけば良かったです。
息子にとっては、寮食の量がかなり少ないようです。そのため、足りない分は自分で作っています。

もし食事が満足できていたら、その時間を勉強に回せたのかもしれません。

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まとめ

スポーツ推薦やスポーツクラスというと、「勉強はそこまでしなくても大丈夫」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
ですが実際には、大学進学やその後の進路を考えると、勉強が必要になる場面は少なくありません。

一方で、スポーツクラスは部活中心の生活になるため、普通科のように毎日まとまった勉強時間を確保するのは簡単ではありません。
また、周りの空気に流されやすい環境でもあるため、自分で意識して行動しなければ、気づけば勉強から離れてしまうことも多いです。

もちろん学校によって雰囲気や考え方は違うので、希望する高校が見つかったら、疑問や不安はなるべく解消することをおすすめします。

この記事が、これからサッカー推薦やスポーツクラスを考えている方の参考になれば嬉しいです。